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ハルリンドウ [葦毛湿原]

今日は「ハルリンドウ(春竜胆)」です。
学名は Gentiana thunbergii
分類はリンドウ科リンドウ属の二年草。
北海道から九州の日当たりのよい、やや湿った山野に自生。
根生葉は長さ約2cmの卵形でロゼット状に開き、その中心から
花茎が数本が集まって立ち、茎葉は長さ1cm幅0.6cmほどで
対生しています。花は長さ2~3cmの漏斗状鐘型で上向きに
開き、蕾は螺旋状にねじれ、花冠の先は五裂し、内側には
茶褐色の斑点があります。夕方になると花が閉じます。
根を乾燥した物を薬用にします。

葦毛湿原で3/28に撮影しました。
この日は少し横着をしてバードモード(望遠ズームにエクステンダーを付けた)で
湿原に入ったので、アップで撮るにはブレて苦労しました。

ショウジョウバカマも咲いていました。

シラタマホシクサはこんな感じになっていました。

葦毛湿原行く前に岩屋公園でカケスが遊んでくれました。


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イワショウブ [葦毛湿原]

今日は「イワショウブ」です。
学名は Tofieldia japonica 
分類はユリ科チシマゼキショウ属
湿地に生える1年草で、花茎の高さ20~40cmになる。
葉は長さ10~20cm程度で、ショウブのものに似ている。
花は直径1cm程の白色で数多く総状につける。
寒冷な氷河期などに分布していた植物がその後の
温暖化によっても生き残ったものと思われる。

葦毛湿原で9/27に撮影しました。
昨日はシラタマホシクサを撮りたくて出かけました。
こちらの方が整理されている感じできれいでした。


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「キンミズヒキ」 [葦毛湿原]


今日は「キンミズヒキ」です。
学名は Agrimonia pilosa var. japonica
原産地は日本です。
科属はバラ科キンミズヒキ属です。
草丈1メートル程に伸びて、全株に長毛が密生しています。
葉は互生し、羽状の複葉で表面に腺点があります。大小不揃いの
小葉からなっていますが、根元につくものは大きくなります。
長い葉柄には葉状で縁がぎざぎざの托葉(たくよう)があります。
花は、夏から秋にかけ、長くのびた茎の上部に黄色5弁の小さな
ものを穂状につけます。果実は宿存がくの内側にでき、そのがくの
縁には鋭くて内側に曲がった刺毛が多数でき、この刺毛が衣類等に
附着して散布に役立っています。金色の小さな花のついた穂を
熨斗袋(のしぶくろ)につける金色の水引にみたてたもので
赤い花のミズヒキとは科が違います。

葦毛湿原へ行く前道での見つけました。(9/25)


湿原散策(5) [葦毛湿原]

太平洋戦争中は、この辺りは燃料の秘密貯蔵基地だった事もあり
一般の人は立入禁止になっていたりしたので、自然が守られて
来た様に思えます。今は、人が自由に入れるようになっていますので
年々、自然環境が変わってしまっているように思えます。何年か前に
訪れた時の方が花はきれいだった様な気がします。これからは
定期的に訪れて貴重な花達を撮影したいと思っています。

(2枚とも分かり難いですが)


「トウカイコモウセンゴケ」
学名はDrosera tokaiensis
科属はモウセンゴケ科
日当たりのよい湿地に生える多年草で、葉の長さは2~4cmで
地面に伏せるように生え、花茎を10cm位にのばし、直径1cm位の
ピンクの花を総状に付ける。葉に腺毛があり、その先から粘液を
出して虫を捕まえ、腺毛も葉も虫を包むように湾曲し、腺毛から
消化酵素を分泌する食虫植物である。
愛知県の「コモウセンゴケ」の多くはモウセンゴケとコモウセンゴケの
中間的な特徴を持っており、この型をトウカイコモウセンゴケと呼んでいる。


「サワヒヨドリ」
学名は Eupatorium lindleyanum
科属はキク科ヒヨドリバナ属
日当たりのよい湿地に生える多年草で、高さ40~80cmになる。
葉は対生し、長さ6~12cm、幅1~2cmで表面は毛が多くざらついている。
花は淡紫色まれに白色で、多数集まって散房状につく。
ヒヨドリが鳴く頃花が咲くのでこの名前が付けられたと言われている。


「サワシロギク」
学名は Aster rugulosus
科属はキク科シオン属
茎の高さは50~60cm。分岐した花茎の先に直径3cm程の
白色の頭花を1個ずつつける。舌状花ははじめは白色
のちに淡紅色を帯びる。葉は厚くしわがあり、縁には
硬い毛があってざらつく。根生葉は花期にはない。
下部の葉は線状披針形で長い柄がある。中部の葉は披針形で
柄はないか短い。上部の葉は小さい。


葦毛湿原散策(4) [葦毛湿原]

日本には、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ、ヒメミミカキグサの
4種類が生育しています。葦毛湿原には、この4種類全てが自生しているのです。
なかでもヒメミミカキグサは日本では東海地方の丘陵湿地にだけにしか分布せず、しかも
自生が確認されているのはわずか数カ所しかありません。8月~9月頃には、これらの
4種類のミミカキグサが同時に見られるのです。
この事実ひとつをとっても、葦毛湿原の貴重さはお解りいただけることと思います。

「マアザミ(真薊)」
学名は Cirsium sieboldii Miq
別名は キセルアザミ
科属はキク科アザミ属
本州、四国、九州に分布する多年生草本で、湿原の水の流れが
あるような場所に生育する。葉は根生葉のみで、ロゼット状に
広がった中央から、9~10月に花茎を伸ばして花を付ける。
花は横向きから下向きに咲き、その状況を煙草を吸うキセルに見立て
キセルアザミの名がある。マアザミという別名があるが、若い葉を
食用にすることから真のアザミという意味です。


「サワギキョウ(沢桔梗)」
学名は Lobelia sessilifolia
科属はキキョウ科ミゾカクシ属
全国の湿地に生育する多年草で、東アジアにも分布する。
国内では、北方に至るほど多い。草丈は1mを越える事も
あり湿地としてはやや栄養分の多い場所に生育する。
花の色はキキョウのイメージはあるものの、花の形は大きく違う。


葦毛湿原散策(3) [葦毛湿原]

葦毛(いもう)の地名は、平安時代末期に源頼朝が
この地を訪れた時頼朝の乗った葦毛(あしげ)の馬が
、きびしい山越えのために死んでしまい、可愛がっていた
愛馬の死をいたみ、その馬の亡きがらをこの地へ手厚く
葬ったことに由来するそうです。

「ミミカキグサ」
学名は Utricularia bifida
科属はタヌキモ科タヌキモ属
湿地に生える多年草の食虫植物。
高さ5~15cmになり、上部に直径3~4mm程の黄色の花を付ける。
花のあとの果実が耳かきに似ていることから名前が付いている。
地中に白い糸状の地下茎をのばし、補虫のうで地中の小動物を補虫する


「ホザキノミミカキグサ」
学名は Utricularia racemosa
科属はタヌキモ科タヌキモ属
花茎の先端付近に赤紫で一部白の花をつける。この花の付け方が
花穂に似ていることからこの名前がある。

湿原には少ない栄養分を補う為に、食虫植物は多く見られる。
葦毛湿原ではミミカキグサ、ホザキミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ
ヒメミミカキグサとミミカキグサだけでも4種類も見られる。


葦毛湿原散策(2) [葦毛湿原]

葦毛湿原の背後の山には、年中枯れることのない湧水源が存在します。
その湧き水は、地下の浅いところに分布しているチャート岩盤の為に
少量の水でも地下に浸透せずに山腹斜面を流れ、緩やかな斜面でよどみを
つくります。そこでは水を含む帯水層の水位は高く保たれ、湿原が生れます。
世界的に見ても特殊ななりたちの湿原。このタイプは東海地域に独特のもので
葦毛湿原はその中でも最大の規模です。


「イワショウブ」
学名は Tofieldia japonica
和名はイワショウブ
科属はユリ科チシマゼキショウ属
原産地は日本です。1年草
葉はショウブのように表面を内側に折り畳んだ形になって剣状である。
草丈は20~30cm程度。花は8月から9月に咲き、花茎に小さな白い花が
多数咲く。花茎には腺毛が多数あって粘る。
この植物もミカワバイケイソウやミズギクと同じように氷河期の
遺存植物と言われている。寒冷な氷河期などに分布していた植物が
その後の温暖化によっても生き残ったものと思われる。

シラタマホシクサが終ると、次にイワショウブが見られるみたいです。


葦毛湿原散策(1) [葦毛湿原]

9月25日、町内の弥生村塾
の「葦毛湿原ハイキング」に出かけました。
午前中だけの参加でしたので、葦毛湿原の散策だけ参加してきました。

葦毛湿原
葦毛(いもう)湿原は愛知県豊橋市に在り、別名「東海のミニ尾瀬」
とも云われ、都市近郊として全国にも珍しく約5ヘクタールの原野に
高山性植物のミカワバイケイソウをはじめ、湿性植物など約250種が
自生し四季折々の花園をつくり出しています。
1992年2月28日には、愛知県指定天然記念物とされました。

「シラタマホシクサ」
学名は Eriocaulon nudicuspe
和名はシラタマホシクサ
別名はコンペイトウグサ
科属はホシクサ科ホシクサ属
原産地は日本です。 一年草
花茎の先端に小さな白い玉のような花をつける可愛い植物。
静岡県、愛知県、三重県の湿地だけに自生する分布域の
限られた植物です。花は小さくとも、多数の花茎を立てて
高さ20~40cmになる。葉は長さ15~20cm、幅1~3mmで
先端は針状にとがっている。花は直径6~8mmの球形で
白い毛が多く、白い球のようなのでシラタマホシクサ
コンペイトウグサの名は花の形からつけられたものです。

天気が良かったのですが、風が強くて小さい花は揺れていたので
アップにするとピントが甘いのか、風でぶれているのか良く分かりません。


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